時に大雨や洪水、防風など甚大な被害をもたらす台風。
最近では短時間に狭い範囲で非常に激しく降る雨が頻発し、河川の急激な増水が生じたり、道路や住宅の浸水などの被害も頻発しています。
台風は事前にある程度対策や備えができる災害でもあります。
今回は台風が来る前にできる、被害を最小限に抑えるための台風対策についてまとめてみました。
家の周りの備え
植木鉢や自転車などは、強風で飛ばされる可能性があります。
植木鉢は屋内に収納をしておきましょう。
それ以外にもホースや物干し竿など、どこかに飛んでいく可能性があるものはロープなどで固定するか、家の中に入れておきましょう。
自転車も屋内に片付けるのが望ましいですが、それが難しいのであれば建物の陰など風が通り抜けにくい場所に予め倒しておいたほうが良いです。
超大型の台風であれば、ベランダの洗濯機も飛ばされる可能性があります。
洗濯機に水を満タンに貯めておくなどしておくと安心です。
また、家の周りの側溝に落ち葉やごみが溜まっていないか点検し掃除しましょう。
そのままにしておくと側溝から水が溢れ住宅に浸水する恐れがあります。
また、低地や川沿いにお住まいの方は、住宅への浸水防止のために土のうを用意したほうがいいかもしれません。
土のうが用意できない場合は、水のうを作りましょう。
40~45リットル程度のごみ袋を二枚重ねて水を入れ、 中の空気を押し出し、袋の口をねじって縛れば出来上がります。
家の中の備え
室内にガラスの破片が飛散すると大変危険です。
飛来物が窓ガラスにあたり割れることを防ぐため、雨戸やシャッターをおろしておきましょう。
雨戸やシャッターがない窓は、「養生テープ」で応急措置をしましょう。
窓の外枠に沿って貼り、さらに×印を描くように貼れば応急措置にはなります。
また可能であれば、窓ガラス全面に「飛散防止フィルム」や段ボールを貼っておけばより安心です。
また大型の台風の場合、ライフラインが止まってしまう恐れもあります。
断水に備え、今のうちに飲料水用に清潔なバケツに水を貯めておくと安心です。
トイレの水を流したりする様に、飲料水生活用水として浴槽に水を貯めておくと完璧です。
また今の時代、スマホが使えない状態だと家族と安否の確認もできないため心配をかけてしまいます。
停電に備え、スマホやモバイルバッテリーの充電も忘れないようにしておきたいですね。
避難場所の確認
台風対策でチェックしておきたいハザードマップの種類は、洪水と土砂災害です。
自宅や職場、子どもの学校などの近くの避難所はどこなのか日頃から確認しておきましょう。
どこに避難するか普段から家族と共有しておけばより安心です。
非常用持ち出しバッグの準備
非常用持ち出しバッグの中身の定期的な補充・確認も大切です。
懐中電灯やラジオなどの電池が切れていないか。
食品の使用期限や賞味期限が切れていないか今一度確認しておきましょう。
飲料水や非常食は、最低3日分、できれば1週間分の備蓄が望ましいとされています。
女性の方は生理用品、乳児がいる家庭はミルクや紙おむつ、哺乳瓶などの用意も忘れないように気をつけましょう。
車に脱出用ハンマーを常備
大雨で冠水した場所に車で侵入してしまうと、外からの水圧でドアが開かなくなり、社内に閉じ込められる可能性があります。
ヘッドレストや小銭を入れた靴下でも割れると書いてあるサイトもありますが、かなりコツが必要であったり、緊急時に小銭がたくさん用意できるともかぎりません。
このようなケースに備え、窓ガラスを割って外に出るための『脱出用ハンマー』を車内に常備しておきましょう。
いかがでしたでしょうか。
自然災害は、いつどのタイミングでやってくるかわかりません。
ぜひ台風の来ていない今のうちに、出来る備えをやっておきましょう。
上記にある内容を頭の片隅に置いておくことで、また今のうちにできる対策をとっておくことで、いざという時に助かるかもしれません。