このコロナ禍で『リモートワーク』を推進する動きが活発です。
しかし日本を含むアジア圏では、リモートワークが中々浸透していません。
相変わらずオフィスや通勤電車内は混雑しています。
そこで今回はなぜ日本ではリモートワークが浸透しないのか理由をまとめてみました。
- 理由1 上層部が会社に出社=出勤にこだわっているから
- 理由2 リモートワークでは社員やスタッフの管理が難しいと考えられているから
- 理由3 取引先が快く思わないのではないかという不安があるから
- 理由4 従業員が自宅というプライベート空間に『仕事』を持ち込みたがらないため
- 理由5 業務がテレワークに適さないため
理由1 上層部が会社に出社=出勤にこだわっているから
日本人は良くも悪くも「会社の一員である」という会社への帰属意識が強い人が多いようです。
そのためテレワークのように会社へ通勤せずに、自宅で仕事をして出勤となる事に抵抗がある人が多いのではないでしょうか。
またその傾向は年齢が高い、つまり管理職になるにつれて高いそうです。
上司や経営陣がリモートワークに難色を示せば、リモートワークが会社に浸透する事もありませんよね。
理由2 リモートワークでは社員やスタッフの管理が難しいと考えられているから
日本の会社では、仕事とは『実際に顔を突き合わせてするもの』だという価値観のところがほとんどです。
逐一、上司が部下の業務の進捗状況を確認するのも珍しくないですよね。
しかしリモートワークでは、進捗状況の確認など部下の管理をするのが難しいと考える上司や経営者が多いようです。
部下や社員を目の届く場所に置いておけないのが不安。という上司や経営者が多いのも中々リモートワークが浸透しない一因となっています。
理由3 取引先が快く思わないのではないかという不安があるから
そもそも仕事は取引先があってこそです。
日本の会社の営業スタイルは、担当者が現場に直接赴いたり、顔つなぎなど実際に会って取引先に訪問する事を重視しています。
しかし、リモートワークを導入するとそういった事ができなくなり、現場などに訪問をしない事を取引先が良く思わないのではないか。という不安があるそうです。
でもちょっと待って下さい。
このコロナ禍。そもそも急用が無いのにも関わらず、相手先に訪問するのが良いのかどうか。
まずその事を考える必要がありそうです。
理由4 従業員が自宅というプライベート空間に『仕事』を持ち込みたがらないため
理由1~3は、上司や経営者など従業員を管理する側の意見でしたが、リモートワークに対して否定的な従業員やスタッフもいます。
自宅や自分の部屋は完全にプライベートでくつろぐための空間。
こういった空間に『仕事』を持ち込むとプライベートと仕事のメリハリがつかなくなるから嫌だ。という意見もあるそうです。
またオンライン会議をすると自室が映り込む可能性があります。
自分の趣味の物をたくさん置いてある部屋を会社の人間には見せたくない人もいるのです。
また、小さなお子様がいるご家庭なら、子どもが仕事の邪魔をしてくるので仕事が進まない。といった声もあります。
理由5 業務がテレワークに適さないため
すべての業務がテレワーク適しているわけではありません。
例えばデパートや百貨店、家電量販店の販売員などです。
彼らは現場に赴きそこで販売をするのが前提の職種です。
他にも工事や工場、軽作業、配送系のスタッフなどもテレワークは難しいですよね。
もちろんまだまだ他にもテレワークに適さない職種はたくさんあります。
このような方々が働いて下さっているおかげで便利な世の中になっているのです。
働いている全ての方々に、敬意を忘れないようにしたいですね。
いかがでしたか?
おそらく今後も全ての職種をテレワークにするのは難しいでしょう。
しかし、テレワークでも支障のない業務はテレワークにして、極力密となる環境を減らし、ウイルス感染を抑え込めるようにしたいものですね。