「最近の若いものは」
今も昔もよく聞く言葉である。
その言葉は昭和や大正、明治どころか、紀元前古代ギリシャの大哲学者プラトンの書にも「最近の若者は人の言うことを聞かん」と書かれている。と論じている。
そして〇〇世代。という言葉もよく聞く。
世代間論争という言葉もよく聞かれる。
今回はその「世代」について調べてみた。
団塊の世代
1947~49年生まれに相当する。
戦後のベビーブーム世代。学生運動が最も盛んな時期だった。
高度経済成長の真っただ中に社会人となり、バブル経済期の頃は40歳前後の働き盛りで、日本の「右肩上がり」を実感した。
団塊の世代は70歳代中盤に突入し、医療費の増大など、少子高齢化問題の一因にもなっている。
新人類
1960年代生まれに相当。
団塊の世代に活発だった学生運動もこのころには、すっかり時代遅れになってしまった。
戦中世代や戦後の日本が貧しかったことを知っている「世代」からは、「忍耐力がない」「いつまでも成熟しない」「常識が通じない」と言われた。
その新人類が今や、ゆとり世代を「最近の若者は忍耐力がない」と嘆いているのがおもしろい。
時代は繰り返すのである。
バブル世代
1965~69年頃生まれに相当。
日本で、おおむねバブル景気の時期に就職できた世代。
企業の大量一括採用で多くの大卒者が大手企業に就職できた時代であり、大卒の5割以上が一部上場企業に入ったとも言われている。
「24時間戦えますか?」というフレーズが印象的なCMが流行し、長時間労働が当たり前に受け入れられていた時代。
就職氷河期世代
1971~82年頃生まれに相当。
「団塊の世代」の子ども世代にあたる。
いわゆる第二次ベビーブームの子どもたち。
バブルがはじけ、求人が大幅に減り、正規社員として就職できず、契約や派遣などの非正規社員の人数が増大した。
ゆとり世代
1987~2004年生まれに相当。
「脱・詰め込み教育」が、はかられた世代。
バリバリ働いて出世をするよりも、プライベートやワークライフバランスを重視する人が多い。
さとり世代
前述の「脱・ゆとり教育」を経験してきた世代。
「ゆとり世代」と「さとり世代」では重なっている時期もあり明確な区別がない。
インターネットやスマートフォンの普及によって情報に溢れた環境で過ごしてきた。
現実社会の厳しさをひしひしと感じ、「夢や目標なんか持たなくたって今が安定していればいい」と考える人が多い。