2025年5月、国民民主党の玉木雄一郎代表が「備蓄米はエサ米」と発言し、大きな批判を浴びました。備蓄米は本当に「まずい」のでしょうか?品質や評価を事実ベースで検証し、おいしく食べる方法を紹介します。
「備蓄米はエサ米」発言の背景と反響
2025年5月28日、玉木雄一郎代表が衆院農林水産委員会で、政府備蓄米の放出について「1年たったら動物の餌になるようなもの」と発言。この表現が不適切として、農水相や野党から批判が殺到しました(時事ドットコム)。消費者や農家からも反発が広がり、Xでは「備蓄米をエサ米呼ばわりするなんて失礼」との声が上がっています。
備蓄米は本当にまずいのか?事実ベースで検証
「エサ米」と呼ばれた備蓄米ですが、実際の品質はどうなのでしょうか?以下に事実をまとめます。
1. 備蓄米の品質と評価
備蓄米は15℃以下の低温管理で保存されており、農林水産省の調査では精米後12ヶ月経過しても食味が大幅に低下しないことが確認されています。テレビ信州のアナウンサーが実食した際も「美味しいじゃんか、これ!」と好評価。お米マイスターの渋谷梨絵さんも「品質が高い」と評価しています(朝日新聞)。
2. 消費者の声
楽天レビューでは「とっても美味しく頂戴しています!」「おいしかった」などの肯定的な声が多数。一方で、「食感が悪い」「ビチョビチョ」「まずい」との意見もあり、個体差や調理方法の影響が大きいようです(nikonikokitchen-takarazuka.com)。
3. なぜ「まずい」と感じるのか
備蓄米が「まずい」と感じる原因は以下の通りです。
- 調理方法:水分が少ないため、水加減や浸水時間が不十分だとパサつく。
- 先入観:長期保存米=古い=まずいというイメージ。
- 保存状態:管理が不十分な場合、ぬか臭さや劣化が生じる可能性。
結論:備蓄米は「エサ米」ではない
適切に調理すれば、備蓄米は「普通に美味しい国産米」として楽しめます。「エサ米」という表現は誇張であり、品質を正しく評価する必要があります。
備蓄米をおいしく食べる方法
備蓄米を美味しく食べるためのコツとアレンジレシピを紹介します。
1. 調理のコツ
- 水加減:通常の1.1~1.2倍の水を使い、30分以上浸水させる。
- 風味アップ:米1合に対し小さじ1~2杯の日本酒やみりんを加えると、古米臭が軽減され風味が向上。
- 研ぎ方:最初の水をすぐに捨て、優しく丁寧に研ぐ。過度に研ぎすぎない。
2. アレンジレシピ
- 炊き込みご飯:きのこや栗を使い、だし醤油で味付け。味が染み込んで美味しく仕上がる。
- チャーハン:備蓄米の粘り気の少なさを活かし、卵やネギでパラパラに仕上げる。
- リゾット:野菜ジュースやコンソメで煮込み、アルデンテのような食感を楽しむ。
- 災害時レシピ:ふりかけをかける、インスタント味噌汁と混ぜるなど手軽に。
3. 保存のポイント
備蓄米は冷暗所(冷蔵庫の野菜室が理想)で密閉保存し、湿気や高温を避けましょう。長期保存用の商品(例:5年保存可能な「夢味米」)を活用するのもおすすめです(ごはん彩々)。
まとめ
備蓄米は「エサ米」と呼ばれるほどまずいわけではありません。適切な調理法で「普通に美味しい国産米」として楽しめます。玉木代表の発言は誇張でしたが、備蓄米の価値を見直し、美味しく食べる工夫をすることで、家計の節約にも役立つでしょう。